那珂川町の5つの小学校にパワフルな壁画が登場!

2017.4.13 木

那珂川町の5つの小学校にパワフルな壁画が登場!

那珂川町では安徳小学校、片縄小学校、安徳北小学校、岩戸北小学校、安徳南小学校の5つの小学校に、学童保育施設が新築されました。この学童保育施設の壁一面に、色鮮やかでパワフルな元気に溢れた壁画が描かれています。

 

 

壁画を手掛けたのは、障害福祉サービス事務所JOY倶楽部のアート制作部門である「アトリエブラヴォ」のメンバーたち。昨年4月に那珂川町にオープンした療育センター「にじいろキッズ」で子どもたちと一緒に壁画を手掛けたことが直接のきっかけとなり、今回、新しくなる学童保育施設に壁画を描くことが決まりました。

 

 

那珂川町からの依頼を受けたとき「とても驚いた」というスタッフの原田さん。福岡市での活動をメインに行っているアトリエブラヴォは、他県や日本国外など様々な場所で活躍していますが、そういった行政の枠を飛び越えた活動を続けられることが嬉しいと仰っていました。

 

 

今回の壁画では、学童保育施設を担当する建設事務所の方がアトリエブラヴォをご存知だったということで、図面の段階から話し合いに参加し、壁画の図案を並行して進めることができました。壁にキャンバスをつくったり建物の入口の色と壁画のメインカラーを合わせるなど、遊び心あふれる仕掛けも。アトリエブラヴォのメンバーで那珂川町出身の山下さんは、全5ヶ所の壁画に描かれるサインを担当しています。

 

 

 

アトリエブラヴォのメンバーは、一度描き始めると誰も邪魔できないほどの集中力を発揮します。それぞれに「こういうふうに描きたい」というイメージがあり、ときには下絵と違うように描き進めてしまうことも。しかしそれが結果的に力強く説得力のある絵になっていきます。

 

 

毎日さまざまなところから「手伝いたい」とボランティアで来てくれる方もいました。那珂川町や福岡市はもちろん、北九州市や山口県から来てくれた方もいるんだとか。日本で勉強中のアルゼンチンのスプレーアーティストも、噂を聞きつけ手伝いたいと連絡をくれたそうです。
また、那珂川町役場からも「休みだから」と職員さんが手伝いに来てくれたり、建設事務所の方とも声を掛け合いながら作業が進められました。

 

 

取材に伺った安徳北小学校の壁画は「ふくろう」。
図案を考えたメンバーの川上さんは動物が好きということで、作業中も随所にこだわりをみせていました。
同じくメンバーの樋渡さんは「力を合わせて作り上げること、壁画制作を通して触れ合うことが楽しい。子どもたちに元気を与えられる絵にしたいと思っているし、喜んでもらえると嬉しいです」と仰っていました。

 

 

そしてこの壁画たち、実は遠くからと近くからでは違った表情を見せてくれるんです。
近くにお立ち寄りの際は、子どもたちの元気に負けないアートをぜひのぞいてみてください。

アトリエブラヴォは「福祉」という枠を越えて、様々な人との出会いの中で変化を生み出し、大きな渦に巻き込んでいく力をもっています。今回の壁画をきっかけに、また新たな変化の渦が巻き起こることに期待したいですね。


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